「引用リツイート」は他人の投稿をシェアし、自分のフォロワーに紹介する方法の1つです。
しかし、引用リツイートをしてもいいねやインプレッション数が思ったように伸びないことがあります。
そこで今回は、なぜ【いいね・インプレッション】が増えないのかを検証しながら調べました。
実際検証したところ、より内容の質が求められる難易度の高い手法ということが明らかになりました!
※この記事ではリツイートを「RT」と省略することがあります。
引用リツイートは見られない?
結論からいうと間違いなく見られにくいツイート方法の1つだと考えられます。
その理由が以下のインフルエンサー3名の約1ヶ月間の比較データとなります。
これらは各アカウントのツイートの平均データを集計して比較したものです。
いいね・インプレッションのどちらも誤差では済まされない数値が出てきています。
引用リツイートが伸びない理由
引用リツイートが伸びない傾向にあることはデータから判明しました。
しかし、それは何故なのでしょうか?
データ元になったツイート内容やTwitter上の声を調査するとこのようになりました。
【引用リツイートが伸びない理由】
- 評価が分散する
- 情報量が多すぎる
- 引用元に興味が持てない
- ごちゃごちゃして見づらい
- ツイートサイズが大きすぎる
そもそも引用ツイートというのは普通のツイートよりデザインが圧倒的に悪いのです。
評価が分散してしまう
引用リツイートは言ってしまえばツイート2つが合体しています。
「①引用された大本のツイート」と「②引用リツイート自体」の2つ分が合わさっているのです。
それなのにどちらにもいいね、リツイート、リプライ評価が各々に設定されています。
Twitterでツイートを広めるにはいいね・リツイート・リプライは最重要の要素です。
インプレッションを稼ぐには基本リプいいねが必須だからね!
大本のツイートを見に行ってしまえば引用RTはいいねされないことがあります。
逆に、引用リツイートにいいねしても引用元にいいねしないパターンもあります。
この時点で普通のツイートより、リアクション率が大きく下がります。
普通に「いいね」や「リプ」して貰うのも一苦労なのに、相手に最大2倍も労力が求められるのです。
上記のツイート例は、引用元が魅力的すぎて引用リツイートにいいねがいかないパターンです。
引用リツイートは評価されようと思うと相手に求める行動の負担が大きいツイートなのです。
情報量が多すぎる
Twitterは通常140文字までしか表示されません。
それなのに引用リツイートは最大280文字まで表示される可能性があります。
1つのツイートであれば理解しやすい単純な内容も、引用リツイートだと2ツイート分も考えさせられます。
正直、読むだけで精一杯でいいねを押し忘れるレベルの負荷だと言えるでしょう。
というか、おそらくその量の多さから大本のツイート内容はあんまり読まれていません。
残念だけど最後まで見られないといいねもされないよね。
いいねやリプライする以前に「読むのがしんどい」ので大半が離脱します。
上記の引用リツイートは文字こそ少ないものの、本体の画像の情報量が多すぎるパターンです。
この通常ツイートと比較して情報過多になりがちなのは引用リツイートの弱点でしょう。
引用元に興味が持てない
あなたは知らない人のツイートにどれだけ興味が持てるでしょうか?
話題となっていたり、気になる内容だと思ったらツイートも見る気にはなるでしょう。
しかし興味もない内容、興味もないアカウントのツイートはそもそもスルーしますよね。
つまり、目に入るのが求めてない人、もしくは求めていない内容であればいいねはされません。
※求めていない人の事例には引用元のミュートやブロックなどもそれにあたる
引用RTは見る人にとって【興味のないツイートの真下】にリプやいいねが配置される場合があります。
あなたのツイートに興味が持てても、必要ないと引用元が思われたら反応がもらえないリスクがあるのです。
インフルエンサーが引用RTしても伸びない理由ですよねこれ。
このツイートは【特殊な手法】でいいねを無理やりを集めた引用リツイートです。
この引用元のツイートの「いいね数」は以下のように大きな差があります。
引用元は主に僕個人に宛てたツイート内容です。
このような、見る人にとって興味が薄いツイートの引用は「いいね」がされづらいのです。
そのツイートが【見る人にとって良いコンテンツなのか】を引用元の分も考えなくてはいけません。
ごちゃごちゃして見づらい
Twitterは1つのツイート内でもデザイン性が良くないと無視されることがあります。
デザイン性とは【見やすいかどうか】です。
たった1つのツイート内でも統一性や一貫性が問われる厳しい世界なのです。
ましてや、ブランディングしようと思ったらアカウント全体のツイートにもそれらが求められます。
これを言っては元も子もありませんが、ツイートの中にツイートがあるだけで異質なのです。
普通のツイートを見慣れすぎてるから、異物として見られるという。
デザイン性の代表といえば以下のような「階段状のツイート」です。
このようなツイートは「目に留まりやすいツイート」の代表です。
それが引用リツイートは引用リツイートというだけでチグハグに見えて印象評価は悪くなるのです。
ツイートにはシンプルさ・わかりやすさが求められます。
それが元からできない時点で引用リツイートは評価の期待ができません。
その点を配慮してか2000文字投稿できるTwitter Blueでもタイムラインでは140文字までしか表示はありません。
ツイートサイズが大きすぎる
引用リツイートは画面占有率が高すぎます。
タイムライン上で引用ツイートを見るとどのようになっているでしょうか。
青色にした部分が引用リツイートの占有範囲です。
上記のスマホアプリの画像では引用ツイートが画面の約70%を占めています。
どうあがいても1つツイートの大きさは通常のツイートよりも大きくなり邪魔です。
なんだったらツイート内容だけ見てたら下の方にある「いいね」が押しづらくてたまりません。
これはPCを使ったWebだとむしろもっと引用ツイートで埋め尽くされる始末です。
このようにツイートサイズの大きさが原因でそもそも「いいね」がやりづらいのです。
ツイートを見て回ってるときに数多く見れなくなるから不愉快だよね。
そもそも、画面外にいいねボタンがあると、人はわざわざ移動してまでいいねをしません。
画面スライドという労力を追加させがちな引用リツイートはこの点で大きく不利なのです。
ツイートサイズが大きい利点
実はツイートが大きいのはメリットもあります。それは目立ちやすいということです。
目立ちやすいのにインプレッション低いのは「反応が貰いづらい」からです。
Twitterは「いいね・RT・リプライ」をされないとインプレッションは稼ぎづらく設計されています。
ツイート中央ダブルタップでいいねとか実装してくれればいいのに!
PCとスマホの利用比率
TwitterではPCとスマホどちらの利用率が高いかご存知でしょうか。
実はスマホでTwitterをされる方が現在はPCの約5倍もおります。
参考URL:20代は70.2%が携帯電話から閲覧…ツイッターの利用状況詳細(最新)
僕のフォロワー101名を調べても結果は歴然でした。
引用リツイートはその性質からスマホではスライド、PCではスクロールをさせるという負荷があります。
画面占有率をあげていいねを増やす手法も確かにありますが、引用リツイートの大きさは過剰です。
どの画面でも不愉快の範囲に入る大きさになりがちなので「いいね」が増えないという結果になるのです。
インフルエンサー実態調査
そんなわけでインフルエンサーの実態調査しました。
今回の調査では全体の19%、引用リツイートがありました。
全体の81%がタイムラインでは140文字以内の普通のツイートということでした。
これを細かく見ていきます。
- コメント・いいねは貰える頻度が23%程度。
- RT頻度とインプレッション実数値は33%程度。
- ツイート頻度は5回に1回程度で発信していた。
やはり、普通のツイートと比べると評価数値が下がっていますね。
インフルエンサーの平均数値を大きく下回っているというだけでもその難易度が計り知れます。
特にコメント数に関しては各3人のインフルエンサーで別の結果も出ています。
上記は【引用リツイートでの】①リプライありとなしのツイートの件数と、②その割合です。
リプライがまったくないツイートの割合が平均で約28%という結果になりました。
これは通常ツイートのリプライなしだったツイートの割合を計算しています。
この2つの結果から、リプライをもらえなくなる確率が全員大きく跳ね上がっていることがわかります。
引用リツイートのバズらせ方
「いいね・インプレッション」等の反応が増えないことはデータから判明しました。
そこで逆に引用リツイートの中で伸びたものの理由・原因は何だったのかを分析してみました。
引用リツイートは伸びにくいだけで、ポイントを押さえれば伸ばすこともできます。
ここでは事例を使って伸びる引用リツイートの事例をいくつか紹介します。